2011年10月30日日曜日

田中角栄の手紙

文藝春秋の今月号に田中角栄が愛人とその隠し子に綴った手紙が公開され、その特集記事が組まれている。立花隆による読み応えのある解説もついている。

愛人とは「越山会の女王」と呼ばれ田中角栄の金庫番として絶大な権勢をふるった彼の秘書である佐藤昭子だ。

田中角栄に関しては毀誉褒貶があるが、自分の中ではあくまでも立花隆のこれまでの一連の著作にある角栄観が田中角栄の真実の姿だと思っている。政治家が本来備えているべき高潔さや品性に欠ける人物だったのだろう。

時代がもっと下って歴史上の評価がしっかりと定まれば、とんでもない政治家が戦後の昭和時代に現れて日本の政治を散々にかき乱したということになると予想する。

ただ、人間に味があり魅力抜群だったことは間違いない。自分ももし田中角栄と直接接触すれば、間違いなく一瞬でコロッと魅了されたことと思う。

今回の文藝春秋掲載の手紙を読むと生身の田中角栄の姿が伝わってきて興味深かった。