2011年2月12日土曜日

理髪店

京大時計台のすぐ近くの吉田神社から歩いてすぐの理髪店で散髪してきた。

特に深い意味はなく、とても空いていて(というより客が一人もいない)、お値段も学生街らしくGoodだったのでふらっと入った。

















年代がかったお店でなんともいい味が出ているのだが、ご高齢のマスターと雑談をしていると、いろいろ面白い話が聞けた。

明治30年頃、マスターの先々代が創業した理髪店だそうで、まさに京大の歴史とともに歩んできた店とのこと。なにしろ、京大の有名人がこれでもかといわんばかりにこの店のお客さんだったのだ。

ともにノーベル賞候補にあがった京大医学部の大物教授、本庶佑教授と中西重忠教授、そしてその師匠の早石修教授もマスターとは長い付き合いで、はるか昔、学生時代の本庶先生とマスターの会話についても聞けたりして面白かった。

まさに、日経新聞の「私の履歴書」の世界だ。

他にも、
藤原元典(京大公衆衛生学教授、アリナミンの発見者)、
藤波鑑(藤波肉腫ウィルスの発見者)、
西田幾多郎(哲学者、京都学派創始者)、
近衛文麿(総理大臣)

などもこの店のお客さんだったようで、歴史を感じさせる話がもりだくさん。

娘もついてきていたが、待っている間にサービスに「コアラのマーチ」のお菓子をくれた。
ほのぼのしてとてもいい感じの店だった。

そういえば、湯川秀樹のことを聞くのを忘れたので次に行ったときに聞いてみよう。